巫女衣装の着用方法について

 このたびは、巫女衣装をお買い上げ(あるいはレンタルご利用)いただき、ありがとうございます。

 「和服は着方が分からない…」という方が多いので、当店から衣装をお求めになった方のための説明ページを作りました。このページは、ご購入(あるいはレンタル)いただいた方にのみ、ご案内しております。
 着用写真は、見方によっては「半脱ぎ写真」にもみえてしまいます。モデルさんには、着装方法を説明するのに必要ということで、非公開ページへの掲載のみという条件付で写真掲載の承諾をとっておりますので、このページの外部への公表等はご遠慮くださいませ。



☆半襦袢
 半襦袢(下着)も購入された方は、まず、半襦袢を左前(女性の洋服の打ち合わせの逆、男性の洋服の打ち合わせと同じ)にして着用します。このとき、ウエストを適当なひもなどで仮止めしたり、打ち合わせ部分をクリップなどで挿んでおくと、上の衣装が着やすいかも知れません(着物専用の帯や備品でなくても、見えない部分の仮止めなので、適当な品で代用して大丈夫です)。半襦袢を買わなかった方は、ここは省いて次を読んでください。
(半襦袢は絶対に必須というものではありません。もともと、白衣が下着のような性質だったので…)

☆白衣
 白衣は、左前にして前で合わせます。白衣の下に重ね衿や伊達衿(飾り用の襟)を入れる場合は、着る前に白衣の裏側からしつけ糸などで仮止めしておくと楽だと思います。5mmぐらいちらっと見えるぐらいが良いでしょう。重ね衿等は必須ではありませんが、半襦袢を着ない場合に、白の襟を下側に仕込んでいると、きちんと重ね着しているように見えて、襟元が綺麗かもしれません。特に着物用の高級品である必要はなく、極端な話、幅10cmぐらいの平らな布を白衣の襟と同じぐらいの長さだけとって、半分に折って縫い付けることで代用できます。
 白衣には「おはしょり」は必要ありません。一般の着物は、背丈よりも長くできていて、余った分は、ウエストのところで帯の中に折りたたむような「おはしょり」という処理をしますが(帯の下側に折った後がわざと出る)、巫女の場合はそれをしないようで、白衣のたけもそのまま来て足首が十分出るぐらいの長さです。普通に左前にしてしっかり合わせたら、適当なひもやクリップなどで仮止めしておくと、次の袴が着やすいと思います。
 おはしょりについて、巫女の説明を色々みますと、流儀によっては下帯をつけるとか、おはしょりをすると書いてあるものもありますが、やりたければやっても良いという程度でしょう。巫女の場合は、普通の女学生袴と違って後ろが出っ張っていないので(神社などで確認済)、少なくても下に「結ぶ帯」は必須ではないはずです。私が教わった方法は、帯不要・おはしょり無しというやり方でした。

☆袴
 白衣を着たら、その上に袴をはきます。袴は、へらのついているほうが後ろ側です。
 まず最初にへらのない前側(横に出ている帯が長いほう)を持ち上げて足を通して帯をウエストのできるだけ上のほう(胸のぎりぎり下ぐらい)までもってきて[図1,図2]、前側の帯の横についている紐を[図3]後ろに回して、後ろでクロスさせて[図4]また前にもってきます。(図3で左手で持っている部分=図4で左手で持っている部分)
そのとき、前に戻した紐は袴の前帯の「下側」を通して[図5](図4で左手に持っている部分=図5の右手で持っている部分)、さらに、それをもう一度後ろに持っていって(図5の右手に持っている部分を右脇腹側から後ろに回す、逆側も線対称に同様にする)、そこで結びます[図6]。
 図6の段階では、前側の帯板の上には紐は見えない状況です(下側を通っています)。そのあと、まだ持ち上げていなかった、へらのついた後ろ側の帯を持ち上げて、今結んだ紐の後ろ側にひっかけて位置を安定させ、後ろ側の帯の横から出ている短い紐を前にもってきて、そのまま前の帯板の上からリボン結びすればOKです。
結び方は、正面で蝶々結び(リボン結び)にする流儀と、脇で結んで結び目を隠すように重ねる流儀があるようですが、このあたりは、ご自身で「これが良い」と思った方法で良いと思います(どちらの結び方も神社等で実際に確認していますので、両方とも正しいといえます)。
コツは、一回目のぐるぐる巻きにするときの紐を帯の下に通す点です。仕上がったとき、前の帯板の表側に見えるのは、後ろからもってきた紐だけです。


☆草履の補足説明
 よく、草履が小さく感じるというお声をいただくことがあるのですが、もともと草履というのは靴と違って、足サイズより小さ目なものをはくようになっています。つっかけるような形で、かかとが2〜3センチぐらいはみ出す状態が「普通」だと、和装業者も履物業者も言っています。
 ただし、一般の皆様はそういう履き方は慣れていないと思うので、言われたサイズに対して少し大き目なものを選び、かかとのはみ出しが比較的少ないようには配意しています。それでも、少しかかとが出てしまうはずですが、どうしても草履というのは、足が全てすっぽり入るようなものではないということで、ご理解いただければ幸いです。

 もし、着用してみて何か不明な点があれば、どうぞ、お気軽にご質問くださいませ。

 当店品のご利用、ありがとうございました!




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